2023年02月03日
三菱ケミカルG、メディカゴ全事業から撤退
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ

 三菱ケミカルグループは3日、グループの田辺三菱製薬(本社:大阪市中央区、上野裕明社長)の連結子会社である Medicago Inc.(本社:カナダ・ケベック市、多田俊文社長)の全事業からの撤退を決めたと発表した。

 メディカゴ社は、植物由来ウイルス様粒子(Virus Like Particle、=VLP)技術を用いた新規ワクチンの研究開発に特化したカナダのバイオ医薬品会社であり、2022 年2月には新型コロナウイルス感染症の予防を適応として開発してきた VLP ワクチン「COVIFENZ」がカナダで承認され、商用規模生産の移行に向け準備を進めてきた。

 だがその後、新型コロナ感染症を取り巻く環境は大きく変化し、現状の新型コロナウイルスワクチンの世界的な需要及び市場環境と、商用規模生産の移行の適否について検討した結果、COVIFENの商用化を断念することにした。

 また、メディカゴ社が保有する開発品の今後の事業化についても、更なる投資を継続的に行うことは困難と判断し、同事業からの撤退と清算を決めた。これによる本体業績への影響は現在精査中。
 
■メディカゴ社の概要
(1)名称  : Medicago Inc.
(2)所在地 :カナダ・ケベック市
(3)代表者 :多田 俊文社長
(4)事業内容:植物由来 VLP 技術を用いたワクチンの研究開発
(5)設立  :1997 年 7 月 17 日
(6)株主  :田辺三菱製薬 100%