2023年02月13日

住化・丸善・三井3社「京葉コンビ脱炭素」へ連携

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：住友化学、丸善石油化学、三井化学

住友化学、丸善石油化学、三井化学の3社は13日、千葉県の京葉臨海コンビナート内において、カーボンニュートラルの実現に向けた検討を共同で進めることにし、覚書を締結したと発表した。3社は温室効果ガス（GHG）排出量削減を目指し原燃料転換などに取り組みむ。 化学産業は多くの化石資源やエネルギーを使用するため、日本のCO2（二酸化炭素）排出量は、産業部門のうち約 15％（2020年度）を占めており、政府が掲げる 2050 年カーボンニュートラル達成のためにも、化学産業が果たすべき役割は大きい。 具体的には、製造時の GHG 排出抑制のためにカーボンフリー燃料への転換や、石油由来のナフサからの原料転換に向けた炭素資源循環技術の開発・実装などが求められている。これらを迅速・効率的に進めるためには、個社の取り組みだけでなく、業間の連携も不可欠となる。 このため3社は、カーボンニュートラル実現に向けた検討を実施する。原料の多様化に向けて、石油資源に代わるバイオマスの活用や、新規ケミカルリサイクルおよびマテリアルリサイクルのプロセス開発・実装を目指す。バイオマス原料の確保や廃棄物の回収なども検討していく方針だ。また、ナフサ分解炉などの製造設備の燃料転換や付随するインフラの整備に関する検討も行う。 さらにこれらの取り組みは、3 社に限定せず、千葉県が主導する「京葉臨海コンビナートカーボンニュートラル推進協議会」などを通じて、関連する自治体や企業との連携も視野に推進していく方針だ。 ＜ニュースリリース参照＞ https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1676265312.pdf