2023年03月02日 |
富士フ、DNA合成技術のバイオベンチャーに出資 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:富士フイルム |
富士フイルムは2日、最先端の DNA 合成技術を持つバイオベンチャーのシンプロジェン(本社:神戸市、山本一彦社長)の第三者割当増資を引き受け、同社に出資したと発表した。出資は、ライフサイエンス領域のコーポレートベンチャーキャピタル( LSーCVC)を通じて行った。 バイオ医薬品市場はこのところ、抗体を主成分とした抗体医薬品のみならず、外部から正常な遺伝子を導入し疾患を治療する遺伝子治療薬、細胞そのものを投与して疾患を治療する細胞治療薬などの研究開発が活発化している。各種バイオ医薬品の設計図の役割を担い、医薬品の製造に必要不可欠な原材料となるプラスミド DNAの重要性もますます増している。 シンプロジェン社は、2017 年に設立された神戸大学発バイオベンチャー企業で、化学合成した多種類の DNA を指定の順序と向きに連結し、枯草菌の中で環状化させることで、目的のプラスミドを作成する DNA 合成技術「OGAB法」を確立済み。これらの技術を活用して現在、超長鎖・高難度のプラスミド DNA の合成やウイルスベクターの設計・開発・分析などを行うサービスを展開中だ。 富士フィルムは今後、シンプロジェンとのパートナーシップのさらなる強化に向けて、バイオ医薬品用のプラスミドDNAおよびウイルスベクターのグローバルな供給体制構築についても協議していく予定だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1677739981.pdf |