2023年03月06日 |
デンカ、米司法省からCRモノマー排出措置で提訴 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:デンカ |
デンカは6日、米国子会社のデンカ・パフォーマンス・エラストマー社(DPE)がクロロプレンモノマーの毒性をめぐり、2月に米国ルイジアナ州で EPA を代理する米国司法省(DOJ)から訴訟提起されたと発表した。 DOJは Denka Performance Elastomer LLC (DPE)および DuPont Specialty Products USA LLCを相手取り、2月28日に米国ルイジアナ州東部地区連邦地方裁判所に提訴した。 DPE に対する請求内容は「クロロプレンモノマーの排出に起因する危険を排除するための措置を取ること」としている。 EPA は、DPE に対し、2010 年に EPA が算出したクロロプレンモノマーの毒性評価に基づく推奨値に向けた削減を求めており、これらが背景とされる。 DPE は、訴訟内容を精査した上で適切に対応していく方針。現時点で今回訴訟による特段の影響は生じていない。デンカの連結業績に与える影響も現時点では不明としている。 ■今後の対応 : DPE は 2015年11月に米国デュポン社からクロロプレンゴム製造事業等を譲受して以降、一貫してルイジアナ州の排出基準を遵守し操業してきた。また、工場周辺における定期的な大気中の物質濃度測定を実施しており、環境対応に関する情報を、行政当局を通じて地域住民に提供してきた。加えて、行政当局との協議に基づき総額 3,500 万ドル以上の自発的な環境投資を行い、2014年比85%のクロロプレンモノマーの排出量削減を達成している。ルイジアナ州環境品質局(LDEQ)および EPA もそれらの取り組みを承認している。DPE では引き続き、さらなる環境負荷低減に取り組んでいく方針だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1678082360.pdf |