2023年03月06日
積水化「空飛ぶクルマ」市場参入へ、独社と資本提携
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業は6日、「空飛ぶクルマ」市場に本格参入すると発表した。次世代エアモビリティ(AAM:Advanced Air Mobility ) 市場で、電動垂直離着陸(Electric Vertical Takeoff and Landing, 「eVTOL」)機体およびドローンの開発・製造を行う Volocopter GmbH(本社ドイツ・ブルッフザール)と資本業務提携契約を締結した。今後、eVTOL 機体や関連するインフラ整備において、積水化学が有する各種材料・技術の適用を目指す。

 次世代エアモビリティのAAM とは eVTOL およびドローンを用いた航空輸送システムのこと。
 その中で eVTOL は、既存の民間航空機やヘリコプターと比べて、電動駆動のため温暖効果ガス排出量が少なく、離着陸時の騒音も小さい持続可能な新しい輸送手段として期待されている。

 日本国内でも関心は高く、2025 年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)では「未来社会ショーケース事業」内で、初の eVTOL による「空飛ぶクルマ」運航事業が計画されている。

 提携先の Volocopter 社は、独自のマルチコプター型 eVTOL 機体と、機体の運用に必要なインフラを開発することで、AAM 事業を世界に先立って進めてきた。3月8~12日にVolocopter が開催する「アーバンエアモビリティ・ショーケース」(会場:グランフロント大阪北館 )にも協賛し、機体モデルの展示および試乗会も予定している。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1678082462.pdf