2023年03月14日 |
東大・調査「超加工食品は食事の質低下の可能性」 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東京大学 |
東京大学医学部の佐々木敏教授(社会予防疫学分野)らの研究グループは13日、日本人成人2742人を対象に超加工食品の摂取状況を調査した結果を発表した。この中で、ソーセージ、マーガリンなどの超加工食品の摂取量が増えることで食事の質が低下する可能性があること、年齢が若い人や喫煙者ほど超加工食品の摂取割合が高いこと、などが明らかになった。 超加工食品は、複数の食材を工業的に配合して製造された、加工程度の非常に高い食品だが、摂取状況に関する栄養学研究はこれまでほとんど行われていなかった。 今回、日本人成人の食事記録データから超加工食品の摂取量を推定したところ、超加工食品からのエネルギー(カロリー)摂取量は、平均して1日の総エネルギー摂取量の3~4割程度を占めていた。また、年齢が若い人や喫煙者ほど、総エネルギー摂取量に対して超加工食品が占める割合が大きいことがわかった。今回の研究は、日本の全国規模の食事調査のデータを用いて、超加工食品の摂取量と個人的特性との関連性を評価した初めての研究であり、公衆栄養政策を決定する上での重要な資料になるという。 <用語の解説> ◆超加工食品とは :ゼリー、マーガリン、ポテトチップス、ソーセージ、ハム、菓子パン、アルコール飲料、清涼飲料など。 ニュースリリース参照 https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/PR/2023/release_20230310.pdf |