2023年03月23日
三菱ケミカルの植物工場、福井県で栽培開始
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ

 三菱ケミカルグループは23日、三菱ケミカルアクア・ソリューションズ(MCAS)が開発した完全人工光型植物工場「AN(アン)」が、福井県おおい町に建設予定の植物工場に導入され、今年10月から栽培開始する予定だと発表した。

 「AN」は、高品質な野菜を高効率で収穫し“ おいしい野菜 ”の生産原価引き下げにつなげる。業務用にも対応できる工場システムのため、海外の需要も見込める。今回の初導入を機に国内外で同システムの販売を促進し、世界的な食料問題の解決にも貢献していく方針だ。

■完全人工光型植物工場「AN」について:
「AN」は、MCAS がクレオテクノロジー社(本社:埼玉県比企郡)と共同開発した完全人工光型植物工場システムで、定植した苗が栽培室内で自動的に循環しながら成長し、収穫まで行うことができる。菌や異物の混入リスクが低減できる。栽培室内の光や気流を制御することで、業務・加工用にも対応可能な高品質なフリルレタスが生産できる。従来の同社の人工光型植物工場と比較して約3倍にあたる約 300g/株以上のフリルレタスを播種後 45 日程度で収穫することができる。

■植物工場の概要
▽(株)タガヤス(大阪市)が、福井県おおい町に建設予定の大型植物工場に「AN」を導入する。タガヤスが野菜の生産・販売などの事業運営を行う。MCAS はタガヤスに対し種子・培地・液肥などの栽培指導を行う。
▽栽培開始:2023 年 10 月 1 日(予定)
▽建設場所:福井県大飯郡おおい町
▽延床面積:約 3,700 平方メートル
▽栽培品目:フリルレタスなど
▽収穫重量:約 1.3 トン/日 (フリルレタス約で 300g/株で換算)

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1679548120.pdf