2023年04月03日
出光興産、種子島で再エネ電力の供給実証開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は3日、種子島石油(本社:鹿児島県西之表市、山下眞吾社長)、鹿児島県熊毛郡南種子町(小園裕康町長)と共同で、南種子町役場に小規模オンサイトPPAによる庁舎への電力供給と、EV充電の共同実証を同日から開始したと発表した。出光興産が開発した電力分別供給システム「IDEPASS」とEV充電システム「再エネチョイス」を活用し、南種子町役場庁舎への再生可能エネルギー(太陽光)由来の電力供給と、従量課金制によるEV普通充電を開始した。

 南種子町は2022年9月、「南種子町ゼロカーボンシティ宣言 」を行い、2050年までに温室効果ガス(CO2)の排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すと表明した。今回の共同実証はその取り組みの一環で、南種子町役場の敷地内に太陽光発電パネルを設置し、太陽光由来の電力を活用することによるCO2の排出削減を実証する。

 実証にあたっては、出光が開発した再エネ電力分別供給システム「IDEPASS」を活用し、オンサイトPPAで発電した再エネ電力を南種子町庁舎の一部に選択的に供給する。あわせて、種子島石油が役場内で管理・運用するEV用普通充電器で、再エネ電力および系統から送電された再エネ以外の電力を公用EVなどに充電する。
 
◆1オンサイトPPA :Power Purchase Agreement(電力販売契約)の一種で、PPA事業者所有の太陽光発電設備を使用者の敷地や事務所・工場などの屋根に設置し、電力を供給するシステム。