2002年03月11日
産構審の新下部組織「循環ビジネスWG」が第1回会合
循環ビジネスの円滑な創出・発展のための方策を検討へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、プラスチック処理促進協会

 経済産業省産業技術環境局は11日、産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会の下部組織として学識経験者と産業界の代表合計28人による「循環ビジネスワーキンググループ」を新設、第1回会合を開いた。座長には永田勝也・早稲田大学理工学部教授が選出された。化学業界からは蕨岡達慈・プラスチック処理促進協会専務理事が委員の一人として選任された。

 同WGは、“政府が循環型経済システムの構築を強力に推進していくためには循環ビジネスが円滑に創出・発展できるだけの事業環境の整備が重要”との観点に沿って、産業の動静脈の一体化による新たなビジネスモデルの発現を促進する方策を検討していくことを目的に設置されたもの。3月20日に第2回の会合を開いたあと6月末までにさらに4回の会合を重ねて中間報告を取りまとめる予定。
 11日の第1回会合では、今後の論点について意見が交わされ、その結果(1)“環境の産業化”を促進するための方策(2)“産業の環境化”を促進するための方策(3)新たな循環ビジネスモデルの発現を促進するための方策--の3つのテーマを中心に論議していくことで意見の一致がみられた。
 (1)のテーマについては、主として(イ)規制改革(ロ)リサイクル施設への設備投資等に対する支援(ハ)その他供給サイド対策--の3点を巡って意見が交わされることになる。(2)のテーマに関しては(イ)製品等の環境特性に係わる情報提供ツールの確立(ロ)その他需要対策の実施(ハ)人材の育成・確保--の3点を、また(3)のテーマでは(イ)リユースの基盤となるビジネスの育成(ロ)デポジット制度のメリットとデメリットの整理ならびに仮に導入するとした場合の方策の検討--などを主な論点に置いて意見を交わしていくことになりそう。