2023年04月12日 |
デンカ、がん治療用ウイルス製剤増強へ120億円投資 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:デンカ |
デンカは12日、注力事業の1つと位置付けるがん治療用ウイルス G47Δの事業基盤の強化と将来を見据えた供給力増強、を目的として、約 120億円の戦略投資を決めたと発表した。 がん治療用ウイルス G47Δ製剤は、2021 年 6 月、悪性神経膠腫を対象とする再生医療等製品として、厚生労働省から製造販売承認を受け、五泉事業所(新潟県)で製造してきた。 生きたウイルスそのものを製剤化するため、製造には大規模なウイルス培養技術や特殊な試験技術、設備が必要となる。長年にわたって感染症に対するワクチンや検査試薬の開発・製造を行ってきた同社の技術・ノウハウを活用する。 【投資概要】 ・投資拠点:五泉事業所新潟工場(新潟県五泉市) ・投資金額:約 120 億円(見込) ・主な内容:製造設備の増強、既存製造棟建屋の改修 ・竣工時期:▽第1段階:2025 年度末(予定)▽第 2 段階:2027 年度下期(予定) <用語の解説> ◆悪性神経膠腫とは :神経細胞の支持組織であるグリア細胞から発生する原発性脳腫瘍である神経膠腫のうち、悪性度が高い脳腫瘍の一種。悪性度が高いグレード3・4に分類され、日本国内の新規罹患者数は年間 2,800人程度と推定されている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1681272856.pdf |