2023年04月26日 |
住友化学とリバー、廃プラ再資源化で業務提携 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学とリサイクル専業のリバー(東京都墨田区、松岡直人社長)の両社は26日、使用済み自動車から得られる廃プラスチックのマテリアルリサイクルに向けて業務提携契約を締結したと発表した。両社は、同提携を通じて資源回収から分別、再資源化に至る一連のシステムを構築し、自動車関連だけでなく社会全体で課題となっているプラスチックリサイクルの早期事業化を目指す。 2050 年カーボンニュートラル実現に向けて、多くの業界で資源循環への取り組みが進められている。自動車業界では日本自動車リサイクル機構(JAERA)を中心に解体インセンティブ制度を検討中で、さらにリサイクルの加速化が予想されている。 リバーは、年間約 24 万台の廃自動車の破砕・選別を行う総合リサイクル企業。住友化学は同社と共同で 2021 年 6 月からプラスチックの資源循環システム構築に向けて検討してきた。これまでに廃プラの回収方法や再資源化プロセス、環境負荷評価などについて検証した結果、高品質な再生プラの生産・供給に一定のめどがついた。 今回の提携によって、リバーは使用済み自動車の回収や解体、選別などの工程を通じて、プラスチック原料となる良質な素材を安定的に住友化学に提供する。住友化学はこれらの素材を活用し、自動車メーカーが求める高品質な再生プラを効率的に商業生産するプロセスを確立する。2025 年度にも自動車関連メーカーへの製品供給実施を目指す。また両社は今後、ジョイントベンチャーの設立も検討する。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1682476185.pdf |