2023年05月15日
立命大、ナノ配置高分子が光で可逆的に脱離 解明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:科学技術振興機構

 立命館大学生命科学部の小林洋一教授らの研究チームは、半導体ナノ結晶 表面に機能性有機分子を配位した複合ナノ材料において、可視光線を照射することで有機分子が脱離し、その後数秒以上かけて再度表面に配位する現象を発見、解明したと発表した。

 研究チームは、半導体ナノ結晶表面に配位した機能性有機分子が光で脱離する現象の観測に初めて成功した。
 有機配位子の光脱離反応はほぼ可逆的に進行する。ナノ結晶表面の有機分子はナノ粒子の分散性、触媒活性、電気伝導性、発光特性などを決めることから、光でそれらの性質を自在に制御できる新材料開発が今後期待される。
 
 同研究成果は、5月9日付日米国化学会誌「ACS Nano」に掲載された。

(詳細) 
https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2023-05/2305_Kim_ACS-Nano_relj_web-eb1de27c7703516119b9c8eb6c9f5c9d.pdf