2023年05月16日
BASF、中国でLIB向け負極用バインダー生産に投資
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは16日、中国でリチウムイオン電池業界向けに、負極用水系バインダーの生産に投資すると発表した。バインダーは中国江蘇省と広東省にある既存の2つのディスパージョン工場で生産する。既存の製品ポートフォリオに加え、この 2 つの工場では、改質スチレンブタジエンゴム(SBR)をベースとした 2 つの革新的な負極用バインダー製品群、Licity(リシティ)と Basonal Power(バソナールパワー)を生産する。新製品群は 2023 年半ばから販売開始の予定だ。

 負極用バインダーは、小型ながらも電池の性能と安定性に大きく影響する重要な部品で、BASF の水系バインダーは、高品質で安定した性能を備えた持続可能な選択肢を提供する。また、BASFのバインダーは電池の容量を高め、サイクル安定性を向上させ、電池の充電時間を短縮する。
 
 今回の投資は、電動自動車(EV)分野をはじめとするリチウムイオン電池市場の需要拡大を背景に実施するもので、既存の製品ポートフォリオの強化につながる。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1684212044.pdf