2023年05月26日
三菱ケミ、大竹市でプラ資源水平リサイクル実証
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ

 三菱ケミカルグループは26日、�広島県大竹市で地元の市民や企業などの協力を得て実施した「飲料プラスチック資源の水平リサイクルシステム実証試験」で良好な結果が得られたと発表した。

 同社は質の高いリサイクルを実現するため大竹市内の小学校への出前授業などを通じて、プラスチックを素材ごとに分別して回収することの重要性を小学生たちに伝えた。また、地域の人たちからも積極的な参加を得て、想定よりも多くのラベル、キャップおよびボトルを効率的に回収することができた。

 飲料ラベルの素材にはPS系・PET系・PP系・複合素材など多くの種類があるため、水平リサイクルを効率的に行うには精度の高い選別技術が必要となる。このため多くのパターンで選別試験を実施し、その結果、選別時のフィルム特有の課題を抽出することができた。回収されたキャップは再生原料化した後、大型3Dプリンターでテーブルスタンドアップサイクルし、市内の小学校(3校)に寄贈した。