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2023年05月29日 |
東レと愛知医大、筋萎縮症薬の薬効評価技術確立 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東レ |
東レと愛知医科大学は29日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対する新薬候補物質の薬効を評価する基本技術を確立したと発表した。ALSに対する新薬候補物質の有効性を高精度に評価・予測できるため、創薬の成功確率向上や加速につながると期待される。 ALSは、運動神経細胞が傷害されることによって全身性の筋萎縮と筋力低下が起こり死に至る難病で、日本国内の罹患者数は約1万人と推定されている。病気の進行パターンに個人差が大きく、病態も多様なため、実験モデルの作製が困難なことがALS創薬の課題の一つとなっていた。 共同研究グループは今回、病気の進行パターンによって4つのグループに分類された30名の患者のiPS細胞由来運動神経細胞を効率良く作製し、新薬候補物質の薬効を評価する基本技術を確立した。 同技術は、新薬候補物質がどの病態パターンの患者に対して有効かを評価・予測することができる。したがって、特定患者グループに対して有効性を示す新規ALS治療薬の創出につながると期待できる。 ニュースリリース参照 https://www.toray.co.jp/news/details/20230526130724.html |