2023年06月07日 |
クラレ、シンジオタクチック ポリスチレン繊維 開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:クラレトレ−ディング |
クラレトレーディングは7日、出光興産が開発したスチレン系樹脂・ザレック( シンジオタクチック ポリスチレン=SPS )を原料に、速乾性とドライ感を有する新繊維「エプシロン」を開発したと発表した。 「エプシロン」は、高い疎水性や耐熱性などのユニークな特長を併せ持つため、ポリプロピレン繊維では困難だったアイロンを用いたケア(シワ取り)やプリント(捺染)によるデザイン性の向上ができる。 2023 年下期の販売開始に向けて、スポーツウェア、インテリア、資材用品分野等へ展開を加速する。 <製品の特長> (1)速乾性 :分子構造は、立体規則性を持ち、結晶性が高いため優れた疎水性を有する。生地は水分の乾燥スピードが速くなる。速乾性能はポリエステル対比で約1.8 倍となる。 (2)デザイン性 :分子構造は、結晶性が高く、耐熱性(融点 270℃)に優れるため、分散染料を使用した高圧染色にも対応し、ポリエステルとの交編、交織も可能となり、取り扱いの幅が広がる。 (3)軽量 :SPS 繊維の比重は 1.04 で、ポリエステルの 1.38 と比較して軽く、56dtex の SPS 繊維ではポリエステルの 74dtex相当の太さ(嵩高)となる。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1686104592.pdf |