2023年06月08日
宇都宮大など、血液の分解産物ビリルビンで新発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:文部科学省

 宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センターの児玉豊教授らの研究グループは8日、岡山大学、京都大学などとの共同研究によって、動物の血液分解時に産生されるビリルビンが、植物でも作られていることを解明したと発表した。
 
 赤血球の分解時に産生され、黄疸の原因物質として知られるビリルビンが、幅広い植物種で作られることを発見した。
 研究グループは今回、UnaG と呼ばれるビリルビンに結合した際に蛍光を発するタンパク質を用いて、生きた植物細胞でビリルビン量の変化を初めて観察することに成功した。

 植物のビリルビンは、光合成光合成の際に発生し、光合成効率を低下させる原因となる酸化ストレスを低減する働きがあることも分かった。
同研究成果は、2023年6月8日、学術誌「Science Advsnces」に掲載される。

(詳細)
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20230608/pdf/20230608.pdf