2023年06月20日 |
北大、プランクトン生活を送るゴカイ類の生態解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学大学院 水産科学研究院の山口篤准教授の研究グループは19日、西部北太平洋の亜寒帯域と亜熱帯域の2カ所の定点で、動物プランクトンの一種ゴカイ類の生態を調査し、群集構造や分布状況などを明らかにしたと発表した。 浮遊性多毛類の属や種数は亜熱帯域の方で多いものの、年平均出現個体数及び生物量は亜熱帯域で非常に少なくなっていた。群集構造は、亜熱帯域では全ての層を通して肉食性種が優占し、表層では個体数密度が多くなっていた。 一方、亜寒帯域では表層に肉食性種、中層に粒子食性種が優占し、出現個体数は中層の約300ⅿで多くなっていた。浮遊性多毛類群集の海域間差は、亜熱帯域では視覚捕食しやすさの指標である光透過性が高いことや、亜寒帯域では深海への沈降粒子量が多いことに関係すると考えられる。 同研究成果は、2023年6月13日に「Journal of Plankton Research」誌でオンライン掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.hokudai.ac.jp/news/2023/06/post-1248.html |