2023年06月27日 |
東北大、オン・オフライン並行メカニズム解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院生命科学研究科の松井広教授らの研究グループは27日、マウスを用いた研究でトレーニング中に進むオンライン学習と、遅れて進むオフライン学習が並行して成立することを解明したと発表した。 学習過程にはトレーニング中に即座に上達するオンライン学習とじわじわと身につくオフライン学習がある。 脳内には情報処理を担う神経細胞に加えて、ほぼ同じ容積を占めるグリア細胞がある。マウスのグリア細胞からのグルタミン酸放出を促進・抑制すると、オンライン学習は亢進・阻害される。一方、訓練後の休憩期間のオフライン学習は、オンライン学習の成果とは関係なく、独立して進行する。今回、グリア細胞は記憶のしやすさの一面に影響を与えることを解明した。 同成果は、記憶形成過程におけるグリア細胞の機能を理解することで、効果的な学習やリハビリの手法を開発することに貢献すると期待される。 同研究成果は、2023年6月27日付で「Glia」誌にオンライン掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/06/press20230627-01-glial.html |