2023年06月29日
三井化学東セロの株式 レンゴーが51%取得
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は29日、100%子会社の三井化学東セロ(本社:東京都千代田区、松坂 繁治社長)を軸に産業用フィルム事業を再編、強化すると発表した。新たに100%子会社を設立し、三井化学東セロのICT事業(プロテクトフィルム事業および産業用フィルム・シート事業)を分割して事業承継させる。パッケージソリューション(PS事業)は、レンゴーとトクヤマの合弁でポリオレフィンフィルム専業のサン・トックスを吸収合併してPS事業統合会社を設立する。分割・合併日は24年4月1日予定。
 
 三井化学が所有する三井化学東セロ株式の一部をレンゴーに譲渡(譲渡価額:108.5億円予定)することで持分調整を行う。PS事業統合会社はレンゴー出資比率51%の子会社となる。三井化学の出資比率は34%以上の持分法関連会社となる。
 
 三井化学は、長期経営計画(VISION 2030)の中で、ICTソリューション事業を拡大し、第3の柱へ成長させることを戦略に掲げてきた。プラスチック包装材業界を取り巻く環境が急速に変化する中、今回の三井化学東セロの PS事業とサン・トックスの経営統合は、国際競争強化を図っていく上でも最善と判断した。三井化学グループ本体の業績への影響は軽微見込み。
 
【新会社の概要】
<ICT 事業新会社>
(1) 新商号 : 三井化学ICT マテリア株式会社(Mitsui Chemicals ICT Materia, Inc.)
(2) 事業内容 :半導体・電材・光学分野に使用されるプロテクトフィルム、電子部品製造工程用フィルムなどの産業用フィルム・シートおよび太陽電池用封止シートの製造・販売
(3) 本社所在地  :東京都中央区八重洲
(4) 営業拠点 : 東京、台湾、マレーシア
(5) 製造拠点 : 茨城工場(古河市)、名古屋工場、台湾、マレーシア
(6) 従業員人数 : 約350 名
(7) 吸収分割日 : 2024 年4 月1 日(予定)

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1688022203.pdf