2023年07月03日
三菱ケミ、那覇市とバスケW杯にバイオ紙コップ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

 三菱ケミカルグループは3日、沖縄市と連携して、同社の植物由来生分解性樹脂「Bio PBS」を使用した紙コップを起点とする資源循環型システムの実証実験を行うと発表した。

 沖縄市は 2023 年 8月 25日から始まる「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」の開催地。期間中沖縄市が製作した 4 万個のオリジナルデザインの紙コップが使用されるが、コップの内側には、耐水性付与のため BioPBSが使われる。

 紙コップは 2023 年 3 月 15 日に行われた、B リーグのプロバスケットボールチームの琉球ゴールデンキングスのホーム戦をはじめ、今後、沖縄市内等でのイベントでドリンク提供用の紙コップとして使用される。

 使用済みの紙コップは、琉球管理産業(本社:那覇市)が回収・運搬し、共和化工と琉球大学が、同大学内の堆肥化施設で牛糞と一緒に堆肥化を行う。堆肥は沖縄市内の緑化活動などに用いる計画で、同取り組みを通して沖縄市における資源循環型システムの実証を行う。さらに沖縄市、琉球管理産業が中心となり、沖縄市内の小学校での出前授業なども行う予定だ。

(参考)
◆BioPBSについて
 「BioPBS」は、三菱ケミカルが開発、基本特許を有し、タイ PTT Global Chemical 社と折半出資する PTT MCC Biochem Company Limited で製造する植物由来の生分解性樹脂。自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負荷が少ない。また、他の生分解性樹脂に比べ、低温ヒートシール性・柔軟性などに優れた性能を有している。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1688362091.pdf