2023年07月14日
長野大・九州大、二ホンウナギの回遊行動つかむ
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:九州大学

 長野大学 淡水生物学研究所と九州大学からなる研究チームは、産卵場へと移動するニホンウナギの回遊行動を明らかにするために、ポップアップアーカイバルタグ による追跡調査を日本の3地域(東海地方、日本海側、東北地方)で行い、その結果、どの地域のウナギも産卵場方向へ移動する傾向があること、回遊行動には地域差があることを明らかにしたと11日発表した。また、回遊行動は海域間で異なっており、水塊構造が一因であることが考えられる、とした。

 近年、ニホンウナギの資源量は急減少し、適正な資源管理が求められている。一方で、その基礎となる資源構造や海洋での回遊期間は、十分に理解されていない。各地域を出発したウナギの産卵回遊行動 を明らかにすることは、ニホンウナギの資源構造や回遊期間の理解につながる。
 同研究成果は、令和5年7月8日に国際学術誌「Animal Biotelemetry」に掲載された。

(詳細)
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/53447/23_0711_01.pdf