2023年07月27日 |
三井化学、廃プラ分解油によるリサイクル製品展開へ |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学は27日、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、廃プラスチックを原料とした熱分解油(廃プラ分解油)をリサイクル会社の CFP(本社:広島県福山市、福田奈美絵社長)から調達し、大阪工場のクラッカーに原料として投入、マスバランス方式によるケミカルリサイクル由来の誘導品(化学品・プラスチック)の製造・マーケティングを開始すると発表した。国内で初めて。今年度4Q中にスタートさせる。 環境意識が世界的に高まるなか、同社はサーキュラ―エコノミー(循環型経済)の実現に向け、マテリアルリサイクルやモノマテリアル化によるリサイクル性の向上、ブロックチェーンによるリサイクル製品のトレーサビリティ強化など、素材だけでなく仕組み作りも視野に入れたリサイクルの取り組みを進めてきた。 今回のケミカルリサイクルは、これまで品質や衛生面からリサイクル品の使用が困難だった用途にもリサイクル由来の素材を適用することが可能となり、これまで低かったプラスチックのリサイクル率を大きく向上させることができると期待される。 同社はバイオマスナフサ誘導品と同様、各誘導品におけるケミカルリサイクル製品の展開を今後も継続的に推進していく方針だ。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1690433322.pdf |