2023年07月31日 |
積化成、世界初「ポリイミド中空微粒子」開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:積水化成品工業 |
積水化成品工業は31日、神戸大学工学部の南秀人教授(応用化学科)らの研究チームと共同で、ポリイミドをシェルにした中空微粒子の量産が可能な製法を世界で初めて見いだし、「テクポリマー ポリイミド中空微粒子」の商業化技術を開発したと発表した。 ポリイミドは、高耐熱性に加えて機械強度・化学安定性・絶縁性に優れ、電気・電子材料や宇宙航空など幅広い分野で応用されている。粒子内部に空気層を持つポリイミド中空微粒子は、絶縁性に優れ、軽量なため「高速大容量」「低遅延」「多数接続」などを特徴とする5G分野でも高い需要の伸びが期待されている。 しかし、ポリイミドは高耐熱であるがゆえに加工性に乏しく、特に中空粒子の作成報告例はこれまでほとんどなかった。今回、、神戸大・南秀人教授らの研究チームと共同でポリイミドをシェルにした中空微粒子の量産化技術を世界で初めて見いだし、絶縁性・耐熱性に優れた球状のポリイミド中空微粒子を開発した。今後、実用化に向けてさらに開発を急ぐ方針だ。 <開発したポリイミド中空微粒子の特長> (1)内部が中空構造のポリイミドからなる球状微粒子。 (2)耐熱性、化学安定性、機械的特性に優れる。 (3)粒子内部の空気層により絶縁性に優れ、軽量ーなど。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1690770358.pdf |