2023年08月02日
三井化学など3社、包装フィルム水平リサイクル
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三井化学

 凸版印刷、三井化学東セロ、三井化学の3社は2日、印刷済 OPPフィルムを元の軟包材フィルムに水平リサイクルする共同実証試験を今月から開始したと発表した。水平リサイクルの技術およびオペレーション基盤を確立し、今後の普及・発展をめざす。

■背景と3社の役割
 日本政府はプラスチック資源循環戦略の中で、プラスチック資源について、2025 年までにリユース・リサイクルが可能な材質構成に置き換えること、また 2030 年までに容器包装の 6 割をリユース・リサイクルすること、プラスチック資源の再生利用を倍増することなどのマイルストーンを掲げている。

 三井化学は 2022年5月に、軟包材コンバーターで発生する廃棄フィルムを回収し、インキを除去してペレット化し 、軟包材フィルムに再生する「Re PLAYER/Renewable Plastics Layer System 」の取り組みを開始した。

 3社の役割は明確で、それぞれがもつ強みを生かす。三井化学は使用済みフィルムの回収、印刷除去、再生造粒・品質管理など、三井化学東セロは再生フィルムの製膜・品質管理、凸版印刷は使用済みOPPフィルムの提供、再生フィルムのコンバーテイング、マーケティング活動を担う。
 
 2023年度は、凸版印刷で印刷調整時等に発生する OPP フィルムの廃材を三井化学が回収・印刷除去・造粒を行い、三井化学東セロが再生 OPP フィルム化を実施する。日本政府のプラスチック資源循環戦略に沿ったかたちで、2025年度の社会実装をめざす。

ニュースリリース参照

軟包材フィルム 水平リサイクルの共同実証試験開始
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1690947449.pdf

Joint Pilot Testing Launches for Horizontal Recycling of Flexible Packaging Film
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1690942567.pdf