2023年08月21日 |
順天大など、人工知能でたんぱく質仕組み解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
順天堂大学大学院 医学研究科の小松雅明教授をはじめ北海道大学、東京大学などの研究グループは21日、新しい細胞内のたんぱく質品質管理の仕組みを解明したと発表した。人工知能プログラムにより高精度な UFM1 連結酵素複合体の構造予測に成功した。 研究グループは、人工知能プログラム AlphaFold Multimer を駆使し、これまで知られていなかった UFM1 連結酵素の立体構造を高精度に予測した。その結果、UFM1 連結酵素である UFL1 が小胞体局在たんぱく質 UFBP1 及び UFL1 結合たんぱく質 CDK5RAP3 と三者複合体を形成したときに、小胞体における合成途中のたんぱく質品質管理機構(ER-RQC)に働くことを明らかにした。 UFM1 連結酵素が関わる UFM1システムの異常は、遺伝性の発達・てんかん性脳症を引き起こすことが知られており、本疾患の発症機序解明につながることも期待される。 本論文は Science Advances 誌のオンライン版に 2023 年 8 月 18日付で公開された。 (詳細) https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/230821_pr.pdf |