2023年08月24日
日触媒、カーボンフットプリントに新システム構築
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本触媒

 日本触媒は24日、製品カーボンフットプリント(CFP)を算定するシステムを新たに構築したと発表した。姫路製造所と川崎製造所で生産する製品を対象に順次提供する。

 カーボンニュートラルを実現するためには、個々の企業だけでなく、サプライチェーン全体での温室効果ガス(GHG)の排出削減に取り組んでいく必要がある。そのためには、サプライチェーン上の各企業が製品単位の GHG 排出量である CFP を算定・共有することが不可欠となる。

 今回構築したシステムは、従来のライフサイクルアセスメントや CFP の国際規格である ISO 規格、GHG プロトコル製品基準に加えて、国内外で新たに公表されている CFP 算定・報告に関するガイドラインにも適合している。また、住友化学から提供されている「製品カーボンフットプリント算定ツール CFP-TOMO」を活用し、算定ルールも整理した。

 これらの取り組みにより、CFP を適正かつ効率的に算定することができるようになり、顧客ニーズへのよりスムーズな対応が可能となった。

<用語の解説>
◆ライフサイクルアセスメント :製品やサービスの原料調達から、生産・流通、さらには廃棄・リサイクルに至るまでライフサイクル全体における環境負荷を定量的に評価するための手法。

(参考)
■カーボンフットプリント算定・報告の国内外動向
▽「Pathfinder Framework - Guidance for the Accounting and Exchange of Product Life Cycle Emissions」
(持続可能な開発のための世界経済人会議、2021 年 11 月 9 日)
https://www.wbcsd.org/Programs/Climate-and-Energy/Climate/SOS-1.5/Resources/Pathfinder-Framework-G
uidance-for-the-Accounting-and-Exchange-of-Product-Life-Cycle-Emissions
▽「The Product Carbon Footprint Guideline for the Chemical Industry」(Together for Sustainability、2022年 9 月)
https://www.tfs-initiative.com/how-we-do-it/scope-3-ghg-emissions
▽ 「化学産業における製品のカーボンフットプリント算定ガイドライン」
(日本化学工業協会、2023 年 2 月 28 日)
https://www.nikkakyo.org/upload_files/global_warming/clca/cLCA-CO2/Jpn_Chem_Industry_CFP_Guideli
ne.pdf
▽カーボンフットプリント 実践ガイド」(環境省・経済産業省、2023 年 5 月 26 日)
https://www.meti.go.jp/press/2023/05/20230526001/20230526001.htm

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1692839818.pdf