2023年08月30日
三菱商事、米キャメロン基地合成メタン詳細検討
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱商事

 三菱商事は30日、東京ガス、大阪ガス、東邦ガスおよびSempra Infrastructure Partners LP(センプラ・インフラストラクチャー社)と、合成メタンを米国メキシコ湾岸で製造・液化し、国際的に輸送するサプライチェーン確立に向けた共同検討実施で基本合意書を締結したと発表した。

 同プロジェクトは、東京ガスなどガス事業3社の年間都市ガス需要の1%に相当する年間13万トンのe-methaneを製造し、ルイジアナ州南西部の三菱商事が有するキャメロンLNG基地で液化して日本に輸出する計画。

 日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」実現にはエネルギーの脱炭素化が重要となる。同プロジェクトは既存のLNG出荷・受入基地やパイプラインなどの都市ガスインフラや消費機器がそのまま活用でき、カーボンニュートラルへのスムーズな移行が可能な計画として注目されている。

◆合成メタン:クリーン水素と回収した二酸化炭素を原料として製造するメタン。