2023年08月31日
レゾナックのプラ再生施設に国際機関も強い関心
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:レゾナック

 レゾナックは31日、先にインド太平洋経済枠組み(IPEF)に加盟する14カ国45名の視察団を、川崎事業所(神奈川県) の「プラスチックケミカルリサイクル事業」(KPR)で受け入れ施設を公開したと発表した。
 KPR は、使用済みプラスチックを水素やアンモニアなどの化学品原料にリサイクルしており、使用済みプラスチックのガス化ケミカルリサイクルを長期商用運転している世界で唯一のプラントで、視察した一行は最新のリサイクル施設に強い関心を示したという。

 今年5月に米国・デトロイトで開催された IPEF の閣僚会合では、脱炭素燃料として注目される水素について、「水素イニシアティブ」が日本とシンガポール主導で立ち上げられた。
 
 同イニシアティブは水素エネルギーにおけるサプライチェーン構築を目的としている。それを受け、IPEF メンバー国の交渉担当者や関係省庁担当者、民間のステークホルダー向けに「IPEF 協力プログラム/IPEF ジャパンウィーク」が、8月28日~31日に開催された。その一環として今回の視察が実現した。

(参考)
 日本国内では使用済みプラスチックの多くが埋め立てや燃焼によって処分されているが、KPR は使用済みプラスチックの資源循環に 20 年間務めてきた。世界では回収されたプラスチックごみの 79%が埋め立てあるいは海洋等へ投棄されている。プラスチックのリサイクル率は世界で9%だが、日本では 24.8%に上っている。KPR では家庭や企業から排出される使用済みプラスチックから化学の力で水素やアンモニアを製造している。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1693461754.pdf