2023年09月11日
橋本三井化社長「資源循環へビジネスモデル構築」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は11日、廃棄プラスチックを無くす国際アライアンス「Alliance to End of Plastic Waste」(AEP)と、東洋経済新報社が共催する「AEPW東京サミット」が6日に東京・丸の内のホールで開催され、講師として参加した同社の橋本修社長がパネルディスカッションで「サーキュラーエコノミ―実現に向けた企業の役割」について講演したと発表した。

 この中で橋本社長は「これまでの資源を消費して廃棄するという一方通行の経済から、資源を回収・再利用して、廃棄物を出さないサーキュラーエコノミーへの転換が必須だ。(当社は)総合化学企業の役割として、リサイクルをはじめとする各種技術開発だけでなく、バイオマスなどへの原料転換、リユース、シェアリングといったビジネスモデルの転換、構築にも取り組む。また、社会変革を進めるため、実証試験の推進、ブランディングやデジタルマーケティングをバリューチェーンとの協業を通じて行い、積極的に発信していきたい」と強調した。

 同社は、VISION 2030の基本戦略の中でサーキュラーエコノミーへの対応強化を柱の1つに掲げている。戦略推進の施策とあわせ、AEPWのプロジェクトや参画企業との積極的なアライアンスを通じて、プラスチック廃棄物問題の解決にも取り組んで行く方針だ。

 AEPWは、2019年1月に、廃棄プラスチック問題の解決に向けて発足した、国際的な非営利団体。現在、化学、プラスチック加工、小売り、廃棄物管理など、プラスチックのバリューチェーンに携わる世界各国の90を超える企業・市民団体、組織が参加している。
 
ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1694409497.pdf