2002年05月15日 |
PSの4月の出荷、電機工業用以外が軒並み前年超え |
輸出も大幅増で、在庫は0.85ヵ月に縮小 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
PS(ポリスチレン)の需給バランスが4月に入って一段と改善されてきた。日本スチレン工業会が15日に明らかにしたところによると、PSの4月の総生産量は7万6,324トン、総出荷量は9万5,067トン、月末在庫は8万1,104トンとなった。出荷の内訳は、内需が7万9,990トン、輸出が1万5,077トンとなっている。 これらを前年同月に比較すると、生産は19%減、出荷は13%増、内需は4%増、輸出は2.2倍、月末在庫は40%減ということになる。 生産の縮小は、合計5工場が定修のため運休したのと原料SM(スチレンモノマー)の供給が低水準にとどまったことによる。 一方の出荷の増加には、国内需要が電機工業用を除いて軒並み好調であったのと、輸出が中国向けを中心に前年の2.2倍に拡大したことが大きく作用している。輸出の増加には、アジア地域の価格の改善も少なからず作用している。 国内向けのうちの電機工業用は12%減となっているものの、縮小幅は明らかに小幅になりつつある。他の分野は、包装用が8%、雑貨産業用が14%、FS用が4%それぞれ前年同月を上回っている。月末在庫率が1ヵ月を割り込んだのは94年10月いらいのこと。 同樹脂の4月の国内向け出荷の内訳は以下の通り。かっこ内は前年同月比。 ▽電機工業用=16,241トン( 88%) ▽包装用 =31,193トン(108%) ▽雑貨産業用=16,242トン(114%) ▽FS用 =16,314トン(104%) 合計 =79,990トン(104%) |