2023年10月02日
三菱ケミカル、植物由来ポリオール事業強化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ

 三菱ケミカルグループは2日、植物由来原料による PTMG(ポリテトラメチレンエーテルグリコール、「BioPTMG」)について、今秋中に同社の四日市工場(三重県)で、製品構成の最適化と製品領域の拡大を実施すると発表した。これにより、需要の拡大に応えるとともに、主力グレードについては、従来の石油缶やドラム缶に加えて、ローリーや ISO タンクでの出荷が可能となる。

 また、今後のさらなる需要成長に対応するため、将来的には生産能力を 3,000t/年まで引き上げることを計画する。

 BioPTMG(バイオ PTMG)は、2021年に開発した植物由来ポリオールで、ポリウレタン製品やポリエステル製品に対して柔軟性、耐久性、高反発性を付与することができる。また無着色のためインテリア、ファッションから工業資材に至るまで幅広い分野で使用できる。また、バイオマス度が92%以上と高く温室効果ガスの低減にも貢献する。BioPTMG は すでに日清紡テキスタイルのスパンデックスなどに採用されている。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1696219564.pdf