2023年10月10日 |
積水メディカル岩手工場「自然共生サイト」に認定 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:積水メディカル |
積水化学工業は10日、グループ会社の積水メディカル(高橋栄一社長)岩手工場(岩手県八幡平市)が、環境省から「自然共生サイト」に認定されたと発表した。同省から生物多様性が図られている区域として23年度から設ける「自然共生サイト」の初回認定に選ばれた。 同工場は、十和田八幡平国立公園の岩手山を含む八幡平地域から続く広大な山域の山麓部に位置。環境に配慮した排水処理システムやCO2削減対策を導入しながら高品質な医薬品を製造してきた。 今回、工場敷地内の動植物や湧き水に生息する生き物などを調査した結果、951種の動植物が生育・生息しており、カモシカ(特別天然記念物)やヤマネ(天然記念物)など22 種の希少種が確認された。また従業員による継続的な植樹、トウホクサンショウウオやモリアオガエルの産卵場所の整備など、生物多様性に貢献する環境づくりや自然循環を生かした持続可能な維持管理も評価された。 <用語の解説> ◆自然共生サイト :「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する区域。 生物多様性条約第15回締約国会議(CBD-COP15)において、2030年までの新たな世界目標が採択された。この世界目標に、2030年までに陸と海の 30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする30by30目標が盛り込まれた。日本では「30by30ロードマップ」が公表され、この中で、国立公園等の保護地域の拡張に加え、OECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する区域)を設定することが主要施策とされている。 ◆環境省「自然共生サイト」 https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/ |