2002年03月08日
中国からの引き合い、ポリオレフィンも活発
旧正月明けの契約価格も軒並み上昇
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:伊藤忠商事、三菱商事

 三菱商事や伊藤忠商事など大手商社によると、中国からのポリオレフィン各樹脂の引き合いは旧正月明けから再び活発になっている。

 これは、農ポリや加工製品全体に対する同国の国内需要が引き続き旺盛なのに加えて、同国内の市中在庫がレジンも加工製品もともに底をつく状態となってきたことによるものと見られている。
 こうした中で、韓国、台湾、日本、サウジアラビアなどの輸出国が相次いでオファー価格を引き上げ、それに伴い契約価格も軒並み上昇している。旧正月前に比べると、農ポリ用に人気の高いL-LDPEはトン当たり50ドル上がっており、HP-LDPEやHDPEは30~40ドル、PPのホモポリマーも20~30ドル底上げされている。直近のCFR価格はL-LDPEとHDPEのフィルム用が530~540ドル、HP-LDPEの一般フィルム用が550~560ドル、PPの延伸もの用が520~540ドルとなっている。
 各商社とも、今後なお中国からの引き合いは活発化し、したがって価格の改善も可能と判断している。日本のポリオレフィンメーカーの中にも、為替が円高に変わらないかぎり輸出に再度ドライブをかけるところが出てきそう。