2023年10月27日 |
キアゲン、細胞性免疫反応試薬 新製品上市へ |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:キアゲン |
キアゲン(東京都中央区、サカシタ・ショーン社長)は27日、細胞性免疫反応試薬 Quanti FERON シリーズの新製品として Quanti FERON-EBV RUO を研究用に発売すると発表した。グローバル展開の開始を受け、日本でも準備が整い次第上市する。 現在、コロナ禍における感染症対策が緩和されたことで多くの感染症が流行している。その中で、成人で初感染すると重症化するヘルペスウイルス群が警戒されており、効果的な薬が開発されていない EV ウイルス感染症を引き起こす Epstein-Barr ウイルス(EBV、ヒトヘルペスウイルス4型)などが含まれる。 QuantiFERON-EBV RUO は、Epstein-Barr ウイルスの感染によって刺激された細胞性免疫応答を高度に特異的な EBV 抗原を利用して検出するための研究用試薬として開発された。 ウイルスに対する宿主の動的な免疫関与を検出することができ、EV ウイルス感染症を始めとする多様な疾患の治療法や薬の開発に貢献することが期待できる。 <用語の解説> ■EBV とは:EBV は伝染性単核球症から EBV 関連腫瘍、腫瘍様病変に至る疾患に関与している。また、臓器移植レシピエントにおいては、EBV は固形臓器移植後の合併症である移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)と関連している。欧州と米国の PTLD 例の 80%以上が EBV 関連と推定されている。またEBVは、世界中で 280 万人以上が罹患すると推定される多発性硬化症(中枢神経系の慢性疾患)と潜在的に関連性があることが示唆されている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1698372263.pdf |