2023年11月06日
広島大「夜勤時の仮眠のとり方」調査
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:広島大学

 広島大学大学院 医系科学研究科の折山早苗教授(基礎看護学)はこのほど、看護師の夜勤時の疲労と仮眠のとり方についての実験データを分析した結果、仮眠時の睡眠状態と仮眠直後の体温、眠気、疲労感との相関関係から、総睡眠時間が長いと仮眠は疲労感が増加し、眠気が増すことがわかったと発表した。
 
 仮眠をとらない場合は、早朝に眠気や疲労感が増加するが、仮眠を2回に分けてとると、1回にまとめてとるよりも早朝の眠気を抑え、疲労感の低減に優れていることも確認した。夜間睡眠が限られる長時間の夜勤状況下では、1回の仮眠よりも2回に分けてとる方が眠気や疲労感の低減につながることが示された。今後、夜勤に従事する労働者の疲労感の改善、減少に有効な仮眠のとり方の開発に役立つと期待される。
同研究成果は、国際科学誌「Scientific Reports」(2023年6月18日付)に掲載された。