2023年11月16日 |
富士フ、北米全拠点の使用電力を再エネ化 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:富士フイルム |
富士フイルムHDは16日、北米エリアの富士フイルムグループ全拠点(米国・カナダ)にバーチャル PPA (Power Purchase Agreement:電力購入契約)を導入し、すべての使用電力を実質的に再生可能エネルギー (再エネ)に転換すると発表した。 同社は、再エネ電力を今後長期にわたり安定確保するため、自社での再エネ発電設備の設置、および発電事業者から再エネ電力を調達するコーポレート PPA を優先する方針をとってきた。コーポレート PPA の一つであるバーチャル PPA は、発電事業者の再エネ発電設備で発電される電力の環境価値を、再エネ電力証書として長期にわたり需要家に提供する仕組みとなっている。 北米エリアの富士グループ全拠点の電力調達を担う FUJIFILM Holdings America は、米国のエネルギー企業 National Grid Renewables社から 15 年にわたり、同社が米国テキサス州ブレビンスに建設予定の太陽光発電設備から約 30 万 MWh/年の再エネ電力(再エネ量全体の約46%)を購入する。 これにより、富士グループは、北米拠点の使用電力を実質的に再エネ化し、グループ全体の 2022 年度 CO2排出量の約9%、年間約 9 万トンを相殺する。なお、ナショナル・グリッド・リニューアブルズ社の太陽光発電設備稼働は 2025 年後半の予定。 <用語の解説> ◆PPA とは :需要家が発電事業者と締結する長期の電力購入契約。発電事業者が発電設備の運用やメンテナンスなどを行い、需要家は電力料金として毎月固定価格を支払う。需要家の敷地内に発電設備を設ける「オンサイトPPA」、需要家の敷地外に設けた発電設備から送電網を介して電力を調達する「オフサイト PPA」、電力の環境価値のみを調達する「バーチャル PPA」を総称してコーポレート PPA と呼ぶ。 ニュースリリース 北米の富士フイルムグループ全拠点の使用電力を再生可能エネルギー化 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1700097268.pdf Fujifilm Announces Signing of Virtual Power Purchase Agreement Offsetting 100% of … https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1700097268.pdf |