2023年11月27日 |
帝人ファーマ、うつ病磁気治療装置改善 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:帝人ファーマ |
帝人ファーマは27日、脳神経事業として展開する、うつ病の磁気刺激装置「NeuroStar TMS 治療装置」(ニューロスター)について、このほど、1回あたりの治療時間をこれまでの半分に短縮する治療方法の一部変更承認を取得したと発表した。 日本国内のうつ病患者数は約 127 万人とされ、うち約3割は、症状が改善されにくいうつ病(薬剤抵抗性うつ病)と推定されている。治療の選択肢が限られていることから、有効性・安全性の高い治療法へのニーズは高い。 同社は2017年、米国の医療機器メーカー、 Neuronetics, Inc.(ニューロスター社)のrTMS 療法(反復経頭蓋磁気刺激)療法に着目し、日本での独占販売契約を締結、全国の医療機関に向けて販売展開してきた。 rTMS 療法とは、磁気を用いて脳皮質に渦(うず)電流を誘導し、脳の神経細胞を刺激する経頭蓋磁気刺激(TMS)を反復して行う治療法のことで、非侵襲的に大脳皮質や皮質下の活動を活性化させ、うつ病の症状を軽減、消失する効果が期待できる。 今回承認された治療法により1回にかかる治療時間が短くなり、患者負荷が低減される。また、医療従事者の業務負担も軽減され、人的コスト削減による採算性の向上が見込める。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1701063786.pdf |