2023年11月30日 |
カネカ、冠動脈ステントの日本医療機器 買収 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:カネカ |
カネカは30日、医療機器の開発メーカーである(株)日本医療機器技研(=JMDT、本社:熊本県上益城郡、代表:山下修蔵氏)の全株式を同日付で取得し、完全子会社化したと発表した。 カネカは、血管内治療用カテーテル事業を展開しており、中でも動脈硬化など冠動脈疾患の治療に用いるステント治療は、国内市場規模が 300 億円と大きいこともあり、同領域の事業拡大に注力している。 JMDT は、冠動脈ステントの研究開発に高い技術力を持ち、生体吸収性ステント市場を牽引してきた。 ふつう冠動脈治療には、金属でできた網目の筒状のステントを使用する。JMDT は、生分解性を有するマグネシウム合金を使用しているため、ステントが血管内に残留することにより発生する血管詰まりを防ぐことができるという特長がある。また、血管内に留置後 1.5年で 95%が分解して体内に取り込まれるため、再発後の治療を妨げることがない。 カネカは今後、JMDT 技術との融合により生体吸収性ステントの研究開発を加速させる。2028 年度中に上市し、2035年には売上高 150 億円を目指す。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1701316303.pdf |