2023年12月11日 |
デンカ、東洋スチレン調査報告と対応策 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:デンカ |
デンカは11日、東洋スチレンの樹脂製品(ABS樹脂)の一部グレードに不適切品が見つかった問題で、調査委員会から報告書を受理したとして、再発防止策とともに発表した。 その中で「外部委託先工場で本来必要となるUL工場認定を取得しておらず、UL認証上不適合状態にあることが同社の社内調査で判明していた」などが指摘された。 また、UL認証制度上の不適切行為として(1)申請処方と異なる処方に基づく量産品の製造・出荷(2)FUSにおける試験片のすり替え行為(3)外部委託生産工場の登録漏れ、などの事例が挙げられた。 報告には「当該不適切行為の事例は、東洋スチレンの設立当初から存在」していたなどの厳しい指摘も記載されている。 ■デンカは「皆様に多大なご迷惑をおかけしました」と以下のコメントを発表した。 皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。 調査報告書において、不適切事案についての申告に対する心理的安全性確保のための体制不足など、少なくない組織課題をご指摘いただきました。調査報告書の指摘を真摯に受け止め、コンプライアンス最優先の経営姿勢を当社グループ全体に浸透させるべく、抜本的な対応策を講じてまいります。 ニュースリリース参照 東洋スチレンの不適切行為に関する調査報告について https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1702272018.pdf 青海工場で発生した死亡事故および第三者認証等の不適切行為について https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1702272018.pdf |