2023年12月13日
レゾナック、世界初・船舶へアンモニア供給
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:レゾナック

 レゾナックは13日、日本郵船および JERA(東電と中部電合弁)の3社で、世界初となる船舶へのアンモニア燃料供給の実現に取り組むため、12日に共同検討契約を締結したと発表した。

 日本郵船は現在、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業の一環として、アンモニア燃料国産エンジンを搭載したタグボート(A-Tug)の研究開発を行っており、2024 年 6 月に横浜港で竣工の予定。
 
 アンモニアを船舶用燃料として利用することで、航海中の温室効果ガス( GHG ) 排出量の大幅削減が可能となり、将来、船舶のゼロエミッション化に大きく寄与することが期待されている。

■共同検討の内容
 レゾナック、日本郵船、JERA の 3 社は、24 年の A-Tug 竣工に向けて以下の検討を進める。
・燃料供給に係る安全な運用方法の確立
・燃料アンモニアの港湾地区への輸送・受入体制の構築
・船舶用燃料供給に関するルール形成に向けた関係各所へのはたらきかけ

 アンモニアは燃やしても二酸化炭素(CO2)を排出しないため、次世代燃料として大きく期待されている。レゾナックは、1930 年代からアンモニア事業を手がけており、開発、製造、輸送には豊富な知見を有している。今後、世界初となるアンモニア燃料の船舶への安定した供給とともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく方針だ。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1702441083.pdf