2023年12月18日 |
三洋化成、不織布用親水化剤 新開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三洋化成 |
三洋化成工業は18日、ポリオレフィン不織布などに長期間親水性が付与できる耐久性親水剤「ハイドロスルー PS-887」を開発したと発表した。 同剤で処理した不織布は、繰り返し透水しても高い親水性が維持できる。紙おむつや生理用品などの衛生材料に用いた場合、頻繁な取り換えをしなくてよく、使い勝手だけでなく、廃棄物量の削減、環境負荷低減にもつながる。原料には植物由来製品を使用。 不織布は軽量で加工性に優れるなどから幅広い用途を有している。中でもポリオレフィン不織布は、通気性、柔軟性、速乾性、肌ざわりに優れるため、紙おむつや生理用品などの衛生用品に適している。 頻繁な紙おむつの交換には時間や労力が必要となるが、「ハイドロスルー PS-887」不織布の場合は、長時間使用できるため、交換頻度を減らすことができる。 「ハイドロスルー PS-887」は、不織布の親水化処理だけでなく、農業用シート、農業用不織布ポット、土木用ネットなどへの用途展開も期待できる。また、ポリオレフィンだけでなく、ポリエステル繊維など他の疎水性不織布にも適用できる。このため不織布の吸水性の向上や、静電気防止性の向上も期待できる。今後はこれらの機能も生かし、さまざまな分野に向けて用途展開していく方針だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1702871931.pdf |