2023年12月19日 |
サン・トックス、バイオ由来PP原料安定確保 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:サン・トックス |
プラスチックフィルム専業のサン・トックス(東京都台東区、飯嶋克孝社長)は19日、樹脂大手の Basell Asia Pacific Limited(本社:香港 = BAP)との間でバイオマスナフサ由来ポリプロピレン原料の安定調達について合意したと発表した。 同社は数年前からバイオマス PE(ポリエチレン)を配合した環境配慮型フィルムを販売に注力してきた。市場におけるSDGsの観点から、バイオマス度向上への要望が一層高まる一方で、PP フィルムへのバイオマス PEの配合には透明性、耐熱性、その他の品質上の問題から、配合量に限界があった。 同社は、この課題を解決し、環境配慮型製品の更なる展開のために、バイオマス PP を配合した製品の上市 を検討してきたが、その原料調達に関して、セグリゲーションバイオマス PP において、現在世界唯一の供給メーカーである「Lyondellbasell 社」のアジア窓口である BAP と交渉を重ねた結果、今回セグリゲーションバイオマス PP の安定調達に関するパートナーシップ協定の合意となった。 サン・トックスは、2021年に ISCC 認証を取得しており、マスバランス方式でのバイオマス PP フィルムも展開してきた。今回の合意に基づき、セグリゲーション方式とマスバランス方式の 2 種類のバイオマス PP フィルムにより環境配慮型製品の供給強化を図っていく方針だ。 世界的に循環経済(サーキュラーエコノミー)への転換が進む中、同社は環境配慮型製品群を拡大することで社会貢献していくとしている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1702949193.pdf |