2023年12月25日

トクヤマなど3社、データセンターに燃料電池

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：トクヤマ

トクヤマは25日、ホンダ（Honda）、三菱商事と3社で協業し、データセンターの電力を水素を燃料とする燃料電池でまかなう実証実験を行うと発表した。大容量のデータ処理が必要な生成AI（人工知能）や自動運転の普及に伴い、消費電力の増大が見込まれる、データセンターの脱炭素化を図る。 　 　実証は山口県周防市で、トクヤマが食塩電解で製造する副生水素を活用し、Hondaが燃料電池車からのリユースを想定して開発する定置用燃料電池を電源に、三菱商事が運用する分散型データセンターに向け電力を供給する。　これによって、車載用燃料電池の定置用電池電源へのリユースの可能性を探索し、今後普及が見込まれる燃料電池の有効活用を通じて、定置用燃料電池の導入や運用にかかる顧客の経済的負担軽減、電力の脱炭素化への貢献をめざす。 　 　また、大容量のデータ処理を必要とする生成AIや自動運転などの普及拡大で、今後はデータセンターの電力需要のさらなる増加が見込まれる。このため地域展開に適した分散型データセンターに、副生水素と燃料電池を活用し、データセンターのグリーントランスフォーメーションと、自治体や地元企業とのデジタルトランスフォーメーションへの貢献をめざす。実証期間は2023～25年度。 　 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1703474748.pdf