2024年01月05日 |
三井化学・橋本社長「VISION 2030」に挑戦 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学の橋本 修社長は5日、2024年の年頭にあたり、「グローバル スぺシャリティカンパニーを目指す」と以下の通り挨拶を述べた。 <橋本社長・年頭挨拶(全文)> 新年あけましておめでとうございます。 先ずは、1月1日に発生した発能登半島地震により、被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心より祈念します。 日本では昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられるなど、世界がポストコロナ時代へと舵を切りました。行動制限がなくなった一方、インフルエンザを含めた感染症の拡大が収まらない中、年末年始を挟んだ生産維持、グローバルでの事業活動に尽力頂いた当社グループの皆さんに感謝申し上げます。 ◆健康と安全はすべてに優先する ご家族を含む皆さんの健康は企業活動の源泉であり、改めて一人ひとりが健康管理への認識を高めてください。今一度「安全はすべてに優先する」方針を心に刻み、事故・災害ゼロを目指して行きましょう。 ◆2023 年を振り返って 昨今の地政学リスク、経済回復の遅れ、金利動向の変化など、経営を取り巻く環境が時々刻々と変化している中、当初掲げたコア営業利益目標 1,500 億円から 1,120 億円に下方修正しました。特にベーシック&グリーンマテリアルズは厳しい事業環境により残念ながら赤字の見通しです。今後はもう一段の再構築を行い、事業基盤の強化を進めていきます。 一方、当社グループが注力している成長領域については、毎年着実に利益が伸長しており、コア営業利益は 2020 年度 662 億円、2021 年度 883 億円、2022 年度 1,023 億円、2023 年度予想は 1,210億円と年率 20%程度の利益成長を達成する見通しです。 厳しい環境下でのこうした成果は、なにより当社グループ社員皆さんのたゆまぬ努力のたまものに他ならないと考えております。今後も当社がサステイナブルに成長し、VISION 2030 の目標達成につなげていくことが非常に重要です。引き続き、2030 年度のコア営業利益 2,500 億円を目指し、事業ポートフォリオの変革を進めて参ります。 ◆2024 年のスタートにあたり 化学は社会基盤や自動車、半導体等の日本の基幹産業を支えるあらゆる素材を供給するのみならず、社会課題を解決する幅広いソリューションを提供することが可能な産業です。当社グループは 2021 年度から開始した長期経営計画 VISION 2030 で定めた戦略のもと、特徴のある高機能な製品を持つ成長領域は高成長・高収益のグローバルスペシャリティケミカル事業に、社会基盤を支えるベーシック&グリーンマテリアルズは、再構築とダウンフロー強化、そして地域・他社連携の推進を加速させて、サステイナブルなグリーンケミカル事業への転換を図り、真のグローバルスペシャリティカンパニーを目指しております。 当社事業を取り巻く環境は、2024 年も厳しさが続くものと見込まれますが、安全・健康はすべてに優先を胸に、VISION 2030 の達成に向け創業時から受け継がれるベンチャースピリットを思い起こして全社一丸となり、皆さん一人ひとりがモチベーションを高く持ち、失敗を恐れず自主・自律・協働して挑戦を続けていきましょう。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1704433143.pdf |