2024年01月30日
菱ガス化など5社、福島県にアンモニア拠点
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 石油資源開発、三菱ガス化学、 IHI、三井物産ならびに商船三井の 5社は30日、福島県相馬地区におけるアンモニア供給拠点の構築に向けて共同検討を開始したと発表した。

 アンモニアは、燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないカーボンフリー燃料のため、地球温暖化対策の有効な手段のひとつとして注目されている。化石燃料からの置き換えが可能なため、産業界の脱炭素化に貢献する次世代エネルギーとして期待されている。
 また、水素を別の状態や材料に変換して貯蔵・運搬する水素キャリアーとしても有望であり、水素社会構築にも大きな役割を果たすことが期待されている。

 5社は、福島県相馬地区における海外からのクリーンアンモニアの輸入・貯蔵・供給拠点の形成に向けた調査に加えて、アンモニアの広域供給拠点とするため水素・アンモニアの需要調査にも取り組む。また、将来的な需要を想定し、発電、製鉄、製紙、化学等の事業需要家と、アンモニアを利用した火力発電などの脱炭素化について調査を行う。官民一体となって推進していく方針だ。