2024年02月01日 |
日本触媒、精製・分析でワイエムシィと協力 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:日本触媒 |
日本触媒は1日、分離・精製に独自技術を有する(株)ワイエムシィ(本社:京都市下京区、山村隆治社長)と、長鎖オリゴ核酸(80残基以上)のクロマトグラフィー精製法および分析法の開発を共同実施するための契約を締結したと発表した。 長鎖オリゴ核酸は、核酸の多様な高次構造により、特定の標的分子に対して高い結合親和性を有する核酸アプタマーや、CRISPR-Cas9等の遺伝子編集技術においてガイドRNA等に用いられている。長鎖オリゴ核酸の課題として、核酸医薬で汎用される20残基程度のオリゴ核酸と比較して鎖長が長いため、精製や分析が難しく、不純物を容易に分離することが可能な精製・分析技術が求められている。 日本触媒とワイエムシィの両社は、それぞれが有するオリゴ核酸の合成、精製、分析技術を融合することで、長鎖オリゴ核酸の革新的な精製・分析法を開発し、高純度・高品質なオリゴ核酸を提供していく方針だ。 <用語の解説> ◆核酸アプタマー:特定の分子と特異的に結合することが可能な核酸分子 ◆ CRISPR-Cas9:ゲノム配列の任意の領域を切断可能な遺伝子改変技術 ◆ 核酸医薬:化学合成されたDNAやRNA誘導体からなる医薬 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1706753257.pdf |