2024年02月08日
ダイセル、機能性食材「オートファジー」取得
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ダイセル

 ダイセルは8日、同社が販売展開する機能性食品素材ウロリチンA(製品名:ウロリッチ)について、(一社)日本オートファジーコンソーシアム(代表理事:吉森保・阪大栄誉教授)から「オートファジー表示ガイドライン」の認証原料として日本で初めて認証取得したと発表した。

 ウロリチンAとは、ザクロなどに含まれるポリフェノール・エラグ酸が腸内細菌によって代謝されてつくられる腸内代謝物のこと。エラグ酸を含む食品を摂取しても、自身の腸内細菌叢そうの条件が整わないとウロリチンAへ代謝することはできない。また、普段の食事からウロリチンAを十分に摂取することは難しく、直接補給できる機能性食品素材が期待されている。

 ダイセルは現在、ウロリチンAのオートファジーのメカニズムへの関与と、それにより見込める身体機能の
改善について研究を実施しており、肌に対する効果や脂肪蓄積抑制効果、破骨細胞分化抑制作用などの様々な機能性について複数の大学で研究中。今後は、ヒトでの効果検証など、さらなる機能性解明に取り組むとともに、ウロリチンAを配合した食品やサプリメントのオートファジー認証数を増やすなど、市場形成をめざす。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1707380008.pdf