2024年02月13日
UBE、ライセンス供与ノボ社が化合物臨試開始
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 UBEは13日、肝臓がんの治療に有効性が期待される低分子化合物 (SSAO/VAP-1)について、独占的ライセンスを供与した、スウェーデンのノボ ノルディスク社( Novo Nordisk )が第1相臨床試験を開始したと発表した。
 同化合物は前臨床試験において、内皮細胞に対する抗炎症作用および抗酸化作用について優れた有効性を示したことから、MASH(metabolic dysfunction associated steatohepatitis)の治療薬としての可能性が期待されている。
 MASHは、肝臓内の脂肪蓄積および炎症を特徴とする慢性進行性肝疾患で、肝線維症や肝機能障害を引き起こす可能性がある。また、放置すると末期肝疾患、肝がん、肝移植が必要な状態など、患者が深刻な事態に直面することがあり、肝関連死亡のリスクが著しく上昇することが知られている。

 【UBE・常務執行役員、舩山陽一医薬事業部長 談】
 「ノボ ノルディスク社が本化合物を臨床開発段階に進めたことを大変喜ばしく思います。大きなアンメットメディカルニーズに応えるべく、本プロジェクトの更なる進捗に大いに期待しています」
【ノボ ノルディスク・シニアバイスプレジデント、Karin Conde-Knape氏 談】
 「MASHは深刻かつ複雑な病気であり、現在、MASH患者さんには非常に限られた治療の選択肢しかありません。 ノボ ノルディスクは、2019年にUBEからライセンス供与されて以来、本化合物の開発プログラムを順調に進めており、臨床開発を通じて本開発プログラムが更に前進することを楽しみにしています」
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1707800379.pdf