2024年02月13日
ダイセルの環境2特許、国連が活用登録
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:ダイセル

 ダイセルは13日、同社とグループ会社のダイセルミライズ(東京都港区、山門征司社長)保有の環境技術関連の特許が国連機関である「世界知的所有権機関(WIPO)」が運営する、環境技術の活用を促進するためのポートフォーム「WIPO GREEN」に登録(2月1日付)されたと発表した。

 今回登録されたのは次の2件
◇酢酸セルロース真球粒子「BELLOCEA(ベロセア」(ダイセル)
 天然由来、生分解性の酢酸セルロースの真球粒子。表面が滑らかで粒のそろった高度な真球状をしており柔らかい触感と伸びの良さに特徴を有する。昨今、化粧品に含まれるマイクロプラスチックが海洋汚染の原因物質として挙げられ、規制の動きが出はじめているが、酢酸セルロースは天然由来成分を原料にしているため環境に優しい。マイクロプラスチックの代替原料として注目されている。

◇金属/異種材料接合技術「DLAMP」(ダイセルミライズ)
 金属と樹脂等の異種材料の接合が可能な技術。従来の接着技術は大きな環境負荷を要していたが、金属表面にレーザを用いて表面処理し異種剤を流し込んで接合することでこれを解決した。樹脂の接着工程をはぶくことで自動車などさまざまな分野での複合化ニーズに対応できる。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1707801402.pdf